生物科学特別講義2

生物科学特別講義2


1日目
霊長研思考言語分野の紹介
チンパーンジなどの大型類人類を対象として、思考や言語なとを特徴づけるものを比較...としてやる。
比較... :

認知機能

チンバンジーに1〜9のオーダーを覚えてもらったあと(長期記憶として)。
1を押した後他の数字をマスクする。
人間だとこういう条件だと1を押す前にめっちゃ見るけど、チンパンジーだと1を押す時間はマスクされる時でもされない時でもかわらない(いずれにせよ1s程度で押しはじめる)。
ストラテジーが異なる。
チンパンジーは自然でもそれぐらいの時間を見て判断してたりするのでは?
多分写真的に記憶しているのではない。
5つぐらいまではわかるけど、7つ、8つ目程度からぼろぼろになりがち。

いろんなものが並んでる中からものをみつける
チンパンジーの顔をみつけるのは即答。
車をみつけるのは時間がかかりまちがえる。
車も見たことないわけではない。

このへんは一人のチンパンジーについてのものだった。
群、社会的にはどうか?
大変なので1人、2人とかから……。

利他的な自販機(2人でやる)
お金を入れると相手の部屋にたべものがでる。
チンパンジーは相手に言われないとデフォルトではもらうだけ。
やってほしいというきもちがつたえられると役割がきりかわる。
要求行動 → 移動
言われないとやらない or 言われたらやる?
どう見るべきか?
言われたらやると先生は見ている。
資源が少ないから起きているだけかも。
性善説的な利他行動がチンパンジーでは出づらい。
人間だとおかねを入れそう。

最近は猿だけじゃなく、動物園と協力してイルカとかウマとかも。

*
色を知覚する
見本合わせ課題
色の錯視
色を名づけう
命名課題
色の名前は「名前」として機能するか?
幼児色と幼児図式

色を定量的に記述する
代表的な表色系
マンセル

RGB
PCなどでよく使える。
原色をRGBで表わす。

XYZ
RGBの色光の三原色の混色量を原理とする。

マンセル
色を色相、明度、彩度の3属性で表す
物体色の標準

色の生理学
網膜上の視細胞
桿体細胞: 明暗
錐体細胞; 色覚
人間ではRGBの3色の異なる波長特性を持つ視物質を発現する。

なぜこの3色か?
果物の色をみわけるために必要だった。
社会性 顔色を伺うために必要だった?

ヒトもチンパンジーも色覚が同じ
ウマの色覚
3色型ではない。
2色型
黄色と青しか見えない。
赤と緑の区別がつかない。
イルカの色覚
1色型
波長の長いとこしか見えない。
水中に適応したけっか失なった?
他の水中のやつらも失なってる。
だいたい緑が見える。
青は見えない。
モノクロの世界で見えているだけろうが、それは多分グレイスケールの見えかたではない。
緑一色 -channel G か?
水中は青いのに、青が見えないのは何故?

イルカとチンパンジーは色覚は異なるのに、形の見えかたは同じような感じ。
ウマは別のパターンっぽいけどまぁおなじ。
図形の仕訳でまちがえたものとかでまちがえたものをちかくに置く図からの結果。

ムンカー錯視
色立体視

色の恒常性
フィルターがかかっても元の色が見える。
3色型の色覚を持っている動物なら同じではないか?
バックグラウンドとの対比?
見本と同じ色を選ぶようにするものをチンパンジーにさせる。
フィルターをかけても正答率はそんなに下がらない。
色は見ていないのでは? バナナは黄色と知っているから黄色を押しているのでは? → グレーバナナ、赤バナナ、黄色いリンゴを見せる。
→ やっぱり色で選んでいる。
色の恒常性を持っている。

色のカテゴリ
赤、青、黄、緑とか、ある種のカテゴリをわれわれはもっている。
チンパンジーもある?
ある。
白、黒、灰(明るさ)では開きらかにカテゴリ化されている。
Hue(色相)の変化でも基本的にカテゴライズされている。
境界付近ではリクエストタイムの悪い。

意味
刺激等価性
言語、意味の上では「りんご」の音とりんごの絵は片方から学習すると帰りもできる。
推移律も持てる。
「赤」という文字、赤いパネル、赤を表わす記号
チンパンジーではできない。
推移性はある。
対称性が無い。
意味と記号の間の対称性が成立したいのはハトやサルでもむり。
これは「言語」の力か?

言語が先か対称性バイアスが先か?
言語を持つ前のあかちゃんで調べてみると、ある程度対称性が成立。
→ つまり言語より先にもともと持っている?

ストループ効果
色と記号が異なるとバグる。
チンパンジーでも発生はする。

幼児色と幼児図式

2日目

光と色

色相
彩度
明度
の3次元で色覚は決まる。

光(電磁波)に「色」があるわけではない。 ニュートン
「色」は感じる(知覚する)もの

色は目だけで見ているわけではない。 → 脳も
光の同化
色の恒常性
どう知覚されるかは網膜に入った光の波長だけでは決まらない。

色知覚のための情報処理
網膜 → 外側膝状体 → V1 → V4 → TE

視覚情報処理のための2つの経路
背側経路(空間視)
位置、運動、行動のための情報を知る。
腹側経路(物体視)
何であるかを知る。
色知覚はこっち。

視細胞
桿体 感度が高い 色はわからない。
錐体 感度は低い 3種類の視物質を持つ(色がわかる)。 L, M, S

LMSの細胞の量の特徴
青はすくない
あとは人によって異なる
テレビの画面のように、周期性があるわけではない。

中心窩
盲点

神経節細胞(反対色へ)
赤い光は赤錐体を刺激 → 赤-緑型神経節細胞を興奮させて赤をつたえる。
緑の光は緑錐体を刺激 → 赤-緑型神経節細胞を抑制させて緑をつたえる。
青い光は青錐体を刺激 → 黄-青 抑制
黄の光 は赤と緑の錐体を刺激 → 赤-緑は興奮と抑制が同時に来て変化無し 黄-青は興奮 → 黄をつたえる

輝度と反対色
on反応とoff反応

色の残効
目の「中」の現象

M系 P系 K系

外側膝状体
両目からの信号を受ける。
赤-緑 L-M
黄-青 S-(L+M)

一次視覚野(V1)
線形和
黄選択性
白選択性

色の恒常性
周囲との対比
V4でやっている(Zeki)。

色の恒常性は生得的か後天的か?
後天的
単色光下でサルを育てた。

色の区別は側頭葉

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