生物科学特殊講義3

生物科学特殊講義3

1章
酵母は我々の生活にも深く関わっており、酵母によって支えられている面も多い。酵母はいたるところに存在し、様々な役目を持つ。害のあるものもあれば、身近な食品の製造や、産業に利用されているものもある。
2章
各々がそれぞれ色々な生物について調べていると、比較等が難しいので、普遍的な生物の現象について調べる時には「モデル生物」という特定の種を定めて多くの人が同一の種を調べることで知見を集めている。酵母は培養が簡単、増殖が早い、高等生物と同じ構造を持つ、遺伝子操作が用意、高度な遺伝学的手法を利用できるなどの面があり、モデル生物として優れている。
3章
オートファジーという自分自身内のタンパク質を分解する仕組みがある。大隅良典らにより酵母にこれが存在することが発見されたが、後に高等生物、動物などにも存在することがわかった。これを持たないなどの突然変異株をみつけ、表現型を調べる等により関連する遺伝子が同定された。
4章
温度感受性変異株という、生存に必要な遺伝子が熱に弱く、高温で死ぬような変異をした株が存在する。他にも分裂酵母について、細胞周期の特別変異の起った株などが存在し、これらの性質の違いから3章の同定等を行なっている。
5章
研究の際には、遺伝学的アプローチ、逆遺伝学的アプローチ、分子細胞生物学的アプローチ、生化学的アプローチなど様々なものがあり、それに利用するための遺伝子情報やデータベースなどが整備されている。
6章
分裂酵母胞子の形には様々な構造がある。それらを形成するメカニズムにも色々なものがあり、それらを理解することは興味深い。

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